どーも、スマダン管理人のsmAsh(@smAsh_smAsh01)です。
みなさん、日曜劇場「半沢直樹」をご覧になっていますか?
なんと、第1話(2020年7月19日放送)が視聴率22%と、昨今のドラマシリーズからしてもモンスター級の大ブームとなっています!
ちなみに、前作の最終回の視聴率は42.2%と、国民的なドラマの一つと言っても過言ではありません。
しかし、今回のシリーズは主人公である半沢直樹(堺 雅人)が東京中央銀行の子会社である東京セントラル証券に出向したところから始まったこともあり、ドラマの進行のほとんどが株関連の専門用語ばかり・・・
なんとなく物語についていっても、結局なんのことを話してるんだろ?
と思われた方も多いはずです。
僕自身も株取引は数年行っていますが、ドラマに出てくる用語はそういった経験がないとなかなかピンとこないかもしれません。
ということで、今回はドラマに出てきた株の専門用語についてなるべく噛み砕いて解説していきたいと思います。
なお、ドラマの用語については各ドラマ回ごとにまとめていきます。
※なお、僕自身は証券会社の社員ではないため、あくまでもドラマを読み進める上での解説書程度に考えていただけると幸いです。
半沢直樹 第1話 専門用語
さっそく1話目からかなり専門用語が飛び交ってましたね!
ここで、簡単なおさらいをしつつ解説していきます。
半沢直樹 第1話 あらすじ
東京セントラル証券は電脳雑伎集団から、東京スパイラルの買収を行う上でアドバイザーになってほしいとの依頼を受ける。しかし、スパイラル側が買収を受け入れることは考えにくく、① 敵対的買収 になることが予想されていた。
一旦はスパイラル買収に向けて動きだした東京セントラル証券だったが、実は秘密裏に親会社である東京中央銀行が電脳雑伎集団に対してスパイラル買収のアドバイザー契約を結んだのだった。
なんとか電脳雑伎集団が敵対的買収を行う情報を得た半沢たちだったが、当日の株式市場においてスパイラルの株価はまったく動かず、その日の取引が終了する。
やはり電脳雑伎集団の敵対的買収は行われなかったのかと思われたが、実際には ②時間外取引にて実に30%もの株式が取引され、敵対的買収は行われたのだった。
30%の株式(1500億円)はスパイラルの創業者の瀬名社長を除く2名から事前に契約していたものであり、東京中央銀行が根回しをしていたことが判明する。
動かぬ内通者の情報を見つけた半沢だったが、直前でその情報を知った伊佐山が証拠のメールをサーバから消すように指示し、証拠が消滅してしまうのだった。
① 敵対的買収とは?
敵対的買収とは、文字通り、買収対象の会社が意図していない買収になります。
買収?それどうやってするの?
そう思われる方のため、そもそも株式会社の仕組についてご説明します。
株式会社とは、文字通り「株券」を発行して資金を調達している会社のことです。
株券の価格の推移が株価として、よくみなさんが見ている数字のチカチカで表されているわけですね。
会社としては株券を発行して資金を調達する代わりに、その株券を買ってくれた人を株主として、配当金や株主優待などのリターンを出します。
そして、この株券を3分の1以上取得した株主に対しては、事実上その会社の経営権が与えられます。
要は、株買ってあげてるんだから、株主の言うことは絶対! ということです。
今回、電脳雑伎集団はスパイラルの株を33%以上取得することでスパイラルの権利を取得しようとしています。
ちなみに、「敵対的買収」以外にも、 買収する側とされる側が合意の上で行われる「友好的買収」があります。
② 時間外取引とは?
さて、株取引は取引されている時間帯っていつかご存知でしょうか?
平日にしてるイメージだけど。。。
株式市場は平日の9:00 〜 11:30(前場と呼びます)と12:30〜15:00(後場と呼びます)で取引されています。
この時間帯以外で取引されることが時間外取引です。
通常、前場、後場では証券会社や個人の方が株取引を行っています。しかし、この時間帯で先ほどのような33%の株式を取得しようとすると、どんどん株価が上がってしまいます。
株価は株券を買いたい人と売りたい人の価格が一致した時点で取引が成立します。
つまり、1500億円分を一気に買おうとしても売り手がいなければ一気に株価が上下してしまうわけですね。
代わりに、時間外取引であれば、先ほど売ろうとしていたスパイラルの創業者たちと電脳雑伎集団で値段を決めてやりとりできるため、価格の値動きを気にすることなく取引を成立できるわけです。
半沢直樹 第2話 専門用語
電脳雑伎集団のスパイラル買収にむけ、東京中央銀行が時間外取引にて30%の株を取得してしまいました。
そこで、今回はスパイラル側の対抗措置として登場した「ホワイトナイト」についてご紹介します。
ホワイトナイトって何?
さて、第2話でも聞きなれない用語が出てきましたね。ドラマ中でも半沢が瀬名社長に対して説明していましたが、ホワイトナイトについて改めてまとめます。
ホワイトナイトは白馬の騎士と意訳されており、今回のような敵対的買収に対して、買収される側が新株を発行した際の買取先として位置付けられます。
前回もお伝えした通り、発行済の株のうち、3割以上取得されてしまうと、経営権が与えられてしまうため、事実上、買収が成立してしまいます。
そこで、なんとか発行済の株数を増やすことで電脳雑伎集団の取得株の割合を下げることにしました。
ただし、新株を発行しても、それを買い取ってくれる相手が無いと成立しません。
今回で言えば、フォックスの郷田社長がそのホワイトナイトとなり、1500億円相当の新株を買い占めることで、敵対的買収を阻止しようとしてましたね。
実際にはフォックスも東京中央銀行と手を組んでおり、新株を引き受けた段階で電脳雑伎集団の傘下に入ることでスパイラル株の3割以上を一気に取得し、買収を成功させるという魂胆でした。
なんとか半沢たちはその作戦を見抜き、第3話にて逆買収を行うように瀬名社長に提案します。
半沢直樹 第3話 専門用語
※現在更新中です。
半沢直樹 第4話 専門用語
第4話ではついに宿敵である半沢と大和田常務が手を組んで、三笠副頭取、伊佐山部長コンビに倍返しを決めるところが見ものでしたね。スパイラル買収に向けて500億円の追加融資が決定しかけた寸前のところで、半沢は電脳雑伎集団の粉飾を見抜くことができました。
電脳雑伎集団は赤字企業にも関わらず、電脳電設(電脳雑伎集団の子会社)に対して架空の売り上げを計上し、あたかも黒字になっているように見せかけていました。
今回のスパイラル買収についても、スパイラルの収益を計上することで粉飾を隠す目的があったんですね。
粉飾って何?
粉飾決算(ふんしょくけっさん、Window dressing)とは、会計用語の一つで、会社が不正な会計処理を行い、内容虚偽の財務諸表を作成し、収支を偽装して行われる虚偽の決算報告を指す。
文字が似ていることや、直感的な感覚からか、手書きの文書などで、糸偏の「紛飾決算」と誤記されることが多いが、米偏の「粉飾決算」が正しい表記である。また、女性に例えて「化粧直し」「厚化粧」と言われることもある。
引用:Wikipedia
今回の電脳雑伎集団の例では、まさしく傘下の電脳電設に対して売り上げをあげることで粉飾を行うことにしていました。
伊佐山部長はこの粉飾を見抜くことができず、また、三笠副頭取は粉飾の件を伝えようとした半沢のメモをもみ消して追加融資を実行しようとしていました。
最後にはすべてが暴かれ、追加融資は見送りとなりました。
この一件で、半沢は見事に東京中央銀行に返ってくることができました。
しかし、ここからさらに大きな権力と戦うことに。。。
こちらは5話の内容でまとめていきます!
半沢直樹 第5話 専門用語
第5話では、帝国航空の再建に乗り出した半沢の前に国家権力が立ちはだかる話となります。
半沢たちが帝国航空に対して示した再建案の一部を編集され、あたかも帝国航空の社員たちが不利益を被るような内容に改ざんされた内容で社員全体にメールが発出されてしまいました。
メールの発出元をスパイラルの瀬名社長から譲り受け、実際に発出元(丸岡商工)に向かいます。
丸岡商工に丸岡社長はいなかったものの、そこで見かけたポスターの入ったダンボールが異常に少なかったことから、最終的には帝国航空の永田役員が丸岡商工の丸岡社長に依頼し、改ざんされたメールを送るよう指示したことまでこぎつけます。
そう、永田氏は丸岡商工を利用して不当に水増しした発注を行い、実際の発注額との差分を私的に流用していたのです。
永田氏の悪事を見抜いた半沢たちだったが、またもやそこに大きな壁が立ちはだかります。
半沢直樹 第6話 専門用語
第6話では、いよいよ国家権力との戦いが描かれています。
政府が示した債権放棄の案を拒否した半沢たちに対して、政府は金融庁の与信判断として、半沢のライバルともいうべき、黒崎氏を送り込んでくる。
過去に行った帝国航空への再建案について、金融庁に提出されたものと異なる数字になっていることが指摘され、それが以前帝国航空を担当していた曽根崎次長によるものではないかということに半沢は気づく。
ただ、曽根崎次長は帝国航空の山久部長の弱みにつけこみ、あたかも帝国航空側がミスしたことにさせる。
結局、帝国航空の500人分の引き受け先をLCCであるスカイホープから内諾してもらい、山久部長は改めて真相を半沢に告白。
その内容を中野渡頭取や大和田常務がいる席で告発し、無事曽根崎次長の改ざんを見抜くことができた。
ただし、東京中央銀行は金融庁から業務改善命令を受けることになってしまう。
さらには、政府の白井大臣によって、当初受け入れ予定であったスカイホープのホノルル便の新規経路開設は却下されてしまう。
政府はさらなる牙を向いてくるが、それに立ち向かう半沢の姿は7話にて描かれる。
半沢直樹 第7話 専門用語
第7話では政府からの債権放棄に対して銀行が一致団結する部分が描かれています。
ここでキーとなったのは開発投資銀行の存在です。
開発投資銀行って何?
これまでも何度か出てきていた開発投資銀行(開投銀)ですが、実際にはそういった組織は存在していません。
ただし、開投銀のモチーフとなったとされるのが、日本政策投資銀行(DBJ)です。
株式会社日本政策投資銀行(にっぽんせいさくとうしぎんこう、英称:Development Bank of Japan Inc.、略称:DBJ、または政投銀)は、株式会社日本政策投資銀行法に基づき設立された、財務省所管の特殊会社、日本の政策金融機関である。
引用:wikipedia
DBJのホームページはこちら。
ストーリー中では、谷川(西田尚美)が開投銀のリーダーとして、スカイホープの債権放棄に関する鍵を握っていました。
政府に追い込まれ、銀行は債権放棄を飲むことになる寸前までいきましたが、谷川の活躍もあって、結果として政府の債権放棄案を拒絶することができたのです。
しかし、ここでまだ終わらないのが政府陣営。次なる一手をすでに画策しているのでした。
半沢直樹 第8話 専門用語
第8話では、政界のドンである箕部幹事長(柄本明)が登場します。これまでは裏で債権放棄を進める役割でしたが、今回半沢たちの前に登場し、国家権力を振るってきます。
ただし、銀行側も黙ってはいません。
これまでは宿敵であった半沢直樹と大和田常務がついに手を組むことになりました。
最強タッグ(?)とも言える二人が、まずは銀行内の内通者である紀本常務(段田安則)を成敗することになります。
二人は中野渡頭取の元上司であり自ら命を絶ってしまった牧野元副頭取がなんらかの鍵となっているのではないかとふみます。
牧野元副頭取の過去を調べていくと、箕部幹事長には20億円という多額の金額が銀行とやりとりされていることを突き止めます。
東京中央銀行は合併前、箕部幹事長への不正融資を行なっていることが判明し、これを明るみにするのは銀行自体の闇にも足を踏み入れることになります。
それを承知で、半沢と大和田は紀本常務を追い詰めることができましたが、その直後、半沢と大和田は箕部幹事長に呼び出され、そこで牧野元副頭取が過去の不正があったとされる融資をすべて自身の口座で行なっていたという事実を突きつけられます。
箕部はその情報を出さないようにする代わりに、これ以上の荒だてないようにすることを半沢たちに認めさせようとします。
やっと尻尾を掴んだ半沢たちは寸前のところで道を閉ざされてしまうのです。
半沢直樹 第9話 専門用語
ますます面白くなる半沢直樹!
さて、まだまだ先が読めない半沢直樹ですが、これからもまだまだ専門用語が出てきそうですね。
僕もそうでしたが、まずは試しに株取引をやってみてもいいかもしれません。※株取引はあくまでもご自身の余剰資金の中で行われることをおすすめします。
無料で口座開設できて手軽に利用できるDMM証券などおすすめです。
今後もドラマに合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
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